こんにちは!今回はちょっと気になる「おくすりの副作用」のお話です。
テーマは…ずばり 「アカシジア」!
「アカシジア?なにそれおいしいの?」って思った方。大丈夫、知らなくて当然です。
でも、もし最近お薬を飲み始めて「ソワソワ」「イライラ」「じっとできない!」なんて症状があったら、知っておくと安心かもしれません!
アカシジアってなに?

漢字で書くとちょっと怖い感じですが…「静座不能(せいざふのう)症」とも呼ばれます。
その名のとおり、「じっと座っていられない」「なんだか体を動かしたくて落ち着かない」って状態が続くのが特徴です。
よくあるサインはこんな感じ↓
- 体や足がソワソワ、イライラして落ち着かない
- じっと座っていられない!立ち上がって歩きたくなる
- 横になってもなぜか動きたくなる…
- 足がむずむずして眠れない
「えっ、わたし多動タイプの発達障害だからそれ普通なんだけど…?」って思った方、要注意!
もしかするとそれ、アカシジアかもしれません。
どんなお薬で出やすいの?
アカシジアは、お薬の副作用として現れることがあります。
特に下記のお薬が原因になりやすいです。
- 抗精神病薬(例:リスペリドンなど)
- 抗うつ薬(例:SSRIなど)
- 一部の胃腸薬(例:ドンペリドンなど)
発症のタイミングも人それぞれ。
飲み始めて数日以内に出ることが多いけど、何か月も飲み続けてから出ることもあります。
アカシジアの種類、実はこんなに!
アカシジアにも種類があるって、知ってました?
飲み方やタイミングによって分類されてます。
- 急性アカシジア:お薬を飲み始めて4週間以内(だいたい数日以内)に出るタイプ
- 遅発性アカシジア:3か月以上飲み続けてから出てくるタイプ
- 離脱性アカシジア:薬をやめたあと、6週間以内に出るタイプ
なんだか難しく聞こえるけど、「最近薬の飲み方が変わったな〜」ってときに「じっとできない!」が出てきたら、ちょっと疑ってみて!
どうやって治すの?対処法は?
「うわ〜、この症状ツラい…病気が悪化したのかも!」と焦ってしまう人もいるかもしれません。
でもちょっと待って!
それ、アカシジアという副作用かもしれないんです!
精神疾患の悪化と勘違いして、薬を自己判断で増やしちゃうのはNG。
逆にアカシジアがひどくなることもあるんです。
じゃあ、どうすればいいか?対処法はこちら↓
【アカシジアの対処法】
① 原因になってるお薬を減らす or 別の薬に変える
いちばん王道の方法!
お医者さんと相談して、お薬の量を減らしたり、別の薬に変えてもらいます。
多くの場合、これでスッとラクになることも◎
② 和らげる薬をプラスで使う
どうしても薬を減らせないときや、症状が強いときは「アカシジアを和らげる薬(抗コリン薬やベンゾジアゼピン系など)」を追加で使うことも。
飲み薬や注射などで対応できます。
まとめ:落ち着かない…その原因、もしかしてアカシジア?
「なんだか最近、ずーっと落ち着かない」
「足がムズムズして、じっとしてられない」
そんなときは、ただの性格でも気のせいでもなく、お薬が関係しているかもしれません。
発達障害の多動とも間違われやすいので、気づかれにくいんです。
でも!
アカシジアは、正しい対処をすればよくなる副作用!
気になったら、お医者さんや薬剤師さん、信頼できる人に相談してみてくださいね。
インターネットでお薬の副作用を調べるのもひとつの手です!
✅参考資料
厚生労働省(2010)『重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア』
必要な人にこの情報が届きますように🕊
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