こんにちは、ござるです。
今回はちょっとディープだけど、実は身近な話題。「離人症」って聞いたことありますか?
もしかすると、「あ、自分も心当たりあるかも…」って思う人がいるかもしれません。
実はこの症状、誰にでも起こり得るものなんです。
離人症ってどんな症状?ざっくり解説!
「離人症(または離人感・現実感消失症)」は、自分の体や心が“自分のものじゃない”ように感じたり、現実の世界がまるで夢の中のようにぼやけて感じたりする状態のこと。
ちょっと難しく言うと、解離性障害の一種です。
ちなみに「解離」っていうのは、ストレスなどで心と現実が一時的に“切り離される”ような状態のこと。
例えるならこんな感じ!
- 鏡の中の自分が他人みたい
- 声が自分の口から出てる感じがしない
- 世界がフィルター越しに見える
- 好きだったことが楽しめない
- 音楽も感動も「心に届かない」感覚
「あ〜、離人したわ」──妻のひとことがきっかけで
僕が初めて「離人」という言葉を実感したのは、旅行中の妻のひとことでした。
「あ〜、今ちょっと離人してるかも」
最初は「え? どういうこと?」と正直戸惑いました。
何かリアクションしたいけど、どう接していいのか分からなかった。
とりあえず名前を呼んでみたり、手を握ってみたり…。
そんな経験を経て、「離人症って何なんだろう」と調べ始めたのがこの記事を書くきっかけです。
離人症のリアルな声
実際に離人症を経験している方たちの声をまとめてみました。
- 「自分の体をロボットみたいに動かしているだけ」
- 「音楽を聴いても、感動が通り過ぎるだけ」
- 「人と話してるのに、心が遠くにいる感覚」
- 「感情がないって、こんなに怖いんだと思った」
SFや夢の話のように聞こえるかもしれませんが、これが彼らの“現実”なんです。
離人症の原因って?ストレスやトラウマが関係
離人症は、主に強いストレスや心的外傷(トラウマ)がきっかけになることが多いです。
うつ病や不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と一緒に現れることもよくあります。
さらに、慢性的な過労や睡眠不足、感覚過敏のある発達障害(ASD、ADHD)と併存しているケースも報告されています。
💡ちなみに、DSM-5では「離人・現実感消失障害(Depersonalization/Derealization Disorder)」という診断名で扱われています。
離人状態のとき、どうサポートする?
僕が感じたのは「正解の対応なんて、たぶん存在しない」ってこと。
でも、少なくとも以下のことは大切だと感じました。
✔ 話しかけるより、そばにいる
意識を戻そうとして焦らせるより、「ここにいるよ」と安心させることが大切かもしれません。
✔ 離人症の話題は無理に出さない
「思い出させる」ことがトリガーになることも。本人のタイミングで話してくれるのを待ちましょう。
✔ 自己肯定感を育てる関わりを
「そのままで大丈夫だよ」「無理しなくていいよ」と伝え続けることで、回復につながることもあります。
離人症以外にもある!他の「解離性障害」
離人症だけじゃなく、解離には他にもいくつか種類があります:
障害名 | 特徴 |
---|---|
解離性健忘 | 記憶が一時的に抜け落ちる。数日で回復することも。 |
解離性遁走 | アイデンティティを失って、知らない土地で新しい生活を始めることも。 |
解離性同一性障害(DID) | いわゆる“多重人格”。複数の人格が入れ替わる。 |
離人・現実感消失障害 | 今回の主役!「自分が自分じゃない」感覚が続く。 |
離人症と向き合うということ──“新しい自分”を受け入れる
ある離人症の当事者がこんな言葉を残していました。
「自己肯定感って、“自分を全部好きになる”ことじゃなくて、“嫌いな部分も含めて自分だって思える”こと」
深いですよね。
「元の自分に戻る」ことだけがゴールじゃなくて、「今の自分を受け入れる」ことが大切なのかもしれません。
【まとめ】離人症を「わからない」で終わらせないために
- 離人症は、誰にでも起こり得る「心の不調」のひとつ
- 目に見えないからこそ、理解や共感が大事
- 無理に「戻そう」とせず、安心できる関係性を築くことが第一歩
- 専門家のサポートも、決して特別なことではありません
離人症の人が安心できる社会へ|あなたにできること
離人症を「知らない・わからない」で終わらせず、「そういう世界もあるんだな」と受け止めてくれる人が増えたら、それだけで世界は少しやさしくなるはずです。
コメント欄で、あなたの経験や感じたこともぜひ教えてくださいね。